某家電店販売員「しま」です。
エアコンを買うにはベストな時期がやって来ました。
なぜなら、各メーカーとも新年度モデルが発売されるのが、毎年11~12月の時期のため
旧モデルが安くなってくるからです。
そんな絶好なエアコンの購入時期ですが、
今回はエアコン購入時に知っておきたいポイントと年間電気代の計算方法について教えます。
エアコン購入時に知っておきたいポイント
エアコン購入時に気になるポイントの一つとしては年間の電気代は重要ですよね。
家電量販店でエアコンを選んでいる際には、必ずと言っていいほど店員さんが接客にきます。
エアコンは家電品の中でも高単価な商品のため、接客をして店舗の売り上げを稼ぎたいとの思いは
当然のことでしょう。
店員さんの接客例として挙げると、電気代の比較しながら高級機種を勧めてくるケースです。
仮に中級タイプのエアコンの販売価格が120,000円、高級タイプが180,000円とします。
ここでの販売価格差は60,000円。
では、年間電気代が中級タイプで25,000円、高級タイプが15,000円だとします。
年間電気代の差は10,000円ですが、
高級タイプを6年使用すると電気代の差額が60,000円となり、販売価格差を埋めることに
なりますよね。
そこで『6年以上使用すると高級タイプの方が電気代で元を取れて安くなりますよ!』
と言う、販売トークが店員さんから出てくることがあります。
確かにこの通りなら、7年目以降は電気代で年間10,000円お得になり続けるのです!
しかも、高級タイプならさらに高付加価値な機能も付いてきますからね。
長い年数使用するのであれば非常にお得です!
しかし、年間電気代の計算方法には様々な条件があるのです。
エアコンの年間電気代の計算方法とは?
エアコンは高級タイプのほうが省エネ性は高く、電気代も安くなります。
しかし、エアコンの年間電気代は店頭で訴求している金額よりも実際に下回ることがほとんどなのです。
エアコンの年間電気代は店頭で訴求されている「省エネルギーラベル」に記載してあります。
年間電気代(円)は期間消費電力量(kWh)と電力量料金(27円)を掛け合わせたものであります。
●●●●●円=●●●kWh x 27円
※電力量料金は1kWh27円で計算しています。契約されている電力会社によって異なります。
この場合では年間電気代が25,700円なので、期間消費電力量は952kWhになりますね。
期間消費電力量は各メーカーのカタログに記載されており、機種によって異なります。
しかしながら、期間消費電力量の算出基準というのは
・外気温度 | 東京をモデルとしています。 |
・室内設定温度 | 冷房時27℃/暖房時20℃ |
・使用期間 | 冷房期間(5月23日~10月4日)、暖房期間(11月8日~4月16日) |
・使用時間 | 6:00~24:00の18時間 |
・住宅 | JISC9612による平均的な木造住宅(南向き) |
・部屋の広さ | 機種にあった広さの部屋 |
となっており、以上の条件を元に運転した時の試算値となります。
これを見ていただくと、これらの条件を満たすケースは一般のご家庭ではなかなか見られないと
思いますし、家電量販店の店員さんはほとんど説明しません。
特に使用期間に注目して下さい!
お客さんの中には「夏場だけしか使用しない。」と言う方もいます。
各家庭においては「使用期間」や「使用時間」はいろいろです。

例えば、使用期間や使用時間が短ければ期間消費電力量は減るので、
年間電気代も省エネルギーラベルで表示されている金額から下回るということになります。
(逆に上記条件以上の使用をすると年間電気代はあがります。)
これを考慮すると、高級タイプのエアコンを購入して電気代のランニングコストで
お得になるということは一概には言えないのです。
ですから、家電量販店にてエアコンを選ぶ際は「付加機能」も大事ですが、
「使用期間」や「使用時間」を踏まえた上でエアコン選びをすることをお勧めします。
まとめ
エアコン購入時に知っておきたいポイントと年間電気代の計算方法についてお伝えしました。
家庭において一番電気代がかかる家電製品がエアコンであることには間違いありません。
高級タイプのエアコンは電気代が安く、付加機能も付いていますが、
使用頻度の低い部屋は長く使っても電気代で元が取れない場合がほとんどです。
機能や使用状況、年間電気代を考慮して、自分にとって最適な機種を探してみて下さい。
是非とも参考にしていただけたら幸いです。
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