某家電店販売員「しま」です。
冷蔵庫を購入の上で、容量選びは重要なポイントの一つになっていると思います。
近年発売されている冷蔵庫は外部からの冷気を守る断熱材が進化しており、
今までと同じ寸法サイズでありながらも収納容量がアップしています。
冷蔵庫を買い換えの際、同じ幅なら容量アップをしたいと思うお客さんは非常に多いです。
冷蔵庫の収納容量は店頭やカタログなどでも確認できますが、
実は家電量販店の店員さんでもあまり語らない収納容量の真実についてお話ししていきます。
なぜ、語らないかと言うと接客時間が長くなってしまうからなんですね(笑)
冷蔵庫の定格内容積と食品収納スペースとは?
一般的に収納容量と言うのは定格内容積のことを指します。
じゃあ、定格内容積が多ければ、たくさんの食材を収納できるのね?
実際には、定格内容積だけでは判断できない部分があるんです。 重要なのは定格内容積ではなく、食品収納スペースなんです。
一般的には「この定格内容積が大きければ、たくさんの食材が入るのでは?」と
考えるかと思いますが、実は定格内容積は収納容量には比例してません。
この定格内容積と言うのは、冷蔵庫内の棚や引き出しなど全て外した時の全体の容積のことだからです。
実使用では棚や引き出しなどがあり、容積全てを使用することができないため、
実際の収納容量は少なくなるのです。
そこで、実際の収納容量の目安となるのが、食品収納スペースです。
これは棚や引き出しを含めた状態での食材を入れられる容量の目安なるため、
こちらが重要となるのです。
収納容量で選ぶには食品収納スペースに注目!
次にこちらの画像をご覧いただきたいのですが、
各メーカーのカタログには、定格内容積と食品収納スペースが必ず記載されています。
この画像の商品では左上の650Lが定格内容積です。
これは先程、お伝えしたとおり、食材が650L分収納できるのではありません。
棚や引き出し部分もあり、使えないスペースも含まれているからですね。
重要な食品収納スペースは定格内容積の横に〈○○L〉で表示されています。
この画像の冷蔵庫の『冷蔵室』で言えば定格内容積335Lで食品収納スペースは〈257L〉と
なります。
この定格内容積650Lの冷蔵庫の食品収納スペースを計算すると、
冷蔵室257L+製氷室7L+クーリングアシストルーム17L+冷凍室86L+野菜室97Lであり、
各部屋の合計は464Lになります。
意外に感じたかと思いますが、定格内容積が650Lあるにもかかわらず、
食品収納スペースはそれよりもかなり少ない464Lしか入らないということです。
ただ、これが実際に食品を収納できる実使用量というわけです。
この定格内容積と食品収納スペースの秘密を知っていると、 より冷蔵庫選びが楽しくなりますよ!
まとめ
いかかでしたでしょうか?
冷蔵庫の定格内容積と食品収納スペースについてお伝えしてきました。
量販店の店頭では定格内容積は表示されていても、
食品収納スペースは表示されていない場合もあります。
例えば、定格内容積だけで判断し、「野菜室はこっちのA社の機種の方が大きい。」と比較をしても
実際に収納できる食品スペースはB社の方が大きかったということもあります。
また、お客さんからも
「大きいサイズの冷蔵庫に買い替えたけど、収納容量は以前とほとんど変わらなかった。」
との声を聞くこともあります。
「定格内容積と収納容量は比例しない!」
「重要なのは食品収納スペース」 これを覚えておいて下さい。
食材の収納容量を重視する方は『食品収納スペース』を是非とも調べて見て下さいね。
店頭で各メーカーの冷蔵庫を比較する際は意外な発見があると思います。
参考にしていただければ幸いです。
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