某家電量販店店員「しま」です。
冷蔵庫を選ぶ際のポイントとして、サイズ・容量だけでなく、毎日使い続けていくために『使いやすさ』も大事なポイントの一つですよね。
今回は冷蔵庫の野菜室はどこに配置されているほうが使いやすいのか解説していきます。
結論から言えば、『お客様次第』と言うことになりますが、
実際に私がお客様に接客した際に感じたことをまとめてみます。
冷蔵庫のまんなかが野菜室ではない理由について
現在、400L以上の冷蔵庫でまんなかが野菜室になっている機種は東芝以外は多くありません。
ここではその理由とまんなかが野菜室である機種を発売しているメーカーをご案内します。
冷蔵庫でまんなか冷凍室の配置機種が多い理由
400L以上の冷蔵庫でまんなかが冷凍室になっている機種は現状多いです。
確かに10年以上前は野菜室がまんなかに設置されているのが当たり前の時代でした。
なぜ、今はまんなか野菜室が少なくなったのかと言うと、
一つ目は省エネ性の観点からです。
冷蔵庫は電気代を多く使用する家電品の中の一つです。
各メーカーとも厳しい省エネ基準を達成させるために取った苦肉の策が
『まんなか冷凍室』なんです。
まんなかを冷凍室にすることで製氷室に近づけ、上の冷蔵室にも、下の野菜室にも
効率よく冷気を循環させるために設置されました。
二つ目は時代の変化です。
年々、共働き世帯が増え、冷凍食品の需要が高まってきているというのも背景です。
共働き世帯は週末にまとめて買い物をすることが多く、冷凍室がまんなかにある方が
使いやすいとのニーズが高まってきたというのも理由の一つです。
最近はスーパーやコンビニでも冷凍食品のコーナーを広く取っている店舗が以前と比べると多くなってきてるのでないかと想像つきますよね。
野菜室がまんなかに配置されているメーカーは?
ただ、まんなか野菜室の機種が少ないとは言え、直近では増えつつあります。
これもお客様からのニーズなのでしょう。
東芝は全機種とも野菜室はまんなかに設置されています。
2018年度以降、450L以上であれば三菱も4機種発売していますし、
シャープは500L以上では全て真ん中野菜室です。
2019年度、日立は「ぴったりセレクト」タイプの567Lクラスで2機種発売しました。
この『ぴったりセレクト』は各家庭の収納物に応じて中段、下段の切り替えができる
画期的な商品です。
2020年度は日立は567L、498Lクラス2モデルを発売
パナソニックも516L、486LクラスのMEXシリーズを2モデル発売しました。
冷蔵庫のまんなかは結局どちらが使いやすいのか?
わたしが接客をする際、野菜室がどの段に設置されているか気になる方はいらっしゃいます。
特にミドル世代以上の方は長年、まんなか野菜室を使い慣れているので、
「まんなかは野菜室でないと!」という声があるのは事実です。
これは野菜中心の食事をされている方は、野菜室が下にあると腰を屈めないといけないためそう思うようです。
また、まんなかが冷凍室でも気にしない方は若い世代の方を中心に多いのも事実です。
これも先程述べたようにまとめ買いや冷凍食品の消費の多い家庭はまんなか冷凍を好む方が多いですね。
わたしが『まんなか冷凍室』の冷蔵庫の接客をする際にこんな話をする時もありますので
紹介しますと、
「野菜室が下段でも取り出す野菜はあらかじめ決まっているので、 すぐに取り出しができ、腰を屈めている時間は少ないですよね? 逆に冷凍室が下段にあると冷凍物は凍って霜がついているから、 探して取り出すにも時間がかかりますよね?」
と、案内する場合があります。
これは野菜より冷凍物の方が取り出しには時間がかかるからなのです。
結局のところは、どちらが使いやすいのかはお客様次第であることは間違いありません。
自身の食生活やライフスタイルに応じた冷蔵庫を探してみて下さい。
長く使用したい家電製品ですので、『使いやすさ』というのは大事なポイントです!
是非、参考にしていただけたら幸いです。
ありがとうございました。
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