インフルエンザや風邪の予防対策に効果的な加湿器。
加湿器は部屋の乾燥を防ぐだけでなく、
湿度を上げることで体感温度も高くなるこの時期に使いたい家電ですね。
加湿方式には大きく分けるとスチーム式、気化式、超音波式、ハイブリッド式の4方式あり、
それぞれの違いやメリット・デメリット、おすすめの機種を紹介していきたいと思います。
スチーム式のメリット・デメリットとおすすめ機種
スチーム式の特長としては、本体内部のヒーターで水を加熱し蒸発させるタイプです。
一般的なイメージはこんな感じです↓
転用元:ダイニチwebカタログより
やかんでお湯を沸かし水蒸気を発生させるイメージと考えて いただけると良いかと思います。
スチーム式のメリット
スチーム式のメリットは、水をヒーターにて加熱させるため、
出てくるスチームが清潔である点です。
また、出てくるスチームも温かいため、部屋の温度上昇にも最適です。
パワフルに除湿したい方はおすすめの方式です。
スチーム式のデメリット
一番のデメリットは電気代です。
ヒーターを使用するため消費電力が高く、4種類の方式の中では1番電気代が高くなります。
また、パワフルに加湿するため、過加湿になりやすいので部屋の結露が発生しやすくなります。
タイマー機能を使うなどの過加湿にならないような工夫が必要です。
スチーム式のおすすめ機種
スチーム式を販売している主なメーカーはアイリスオーヤマ、象印、山善などです。
その中でもAmazonでもランキング上位に入るアイリスオーヤマの「SHM-120R1」
加湿量が120ml/hと少なめで、適用床面積(和室2畳、洋室3畳)のパーソナルタイプ
価格も3,000円前後でお求めやすい価格帯です。
こちらもAmazonで人気上位の象印の「EE-RP35-WA」
木造6畳/洋室10畳対応、沸騰させた蒸気を65℃まで下げ加湿するため、やけどの心配が少ない。
気化式のメリット・デメリットとおすすめ機種
気化式の特長は、本体内の水を含んだフィルターに風を当てて気化させる方式
ヒーターを使用しないため、消費電力が低く経済的
転用元:ダイニチwebカタログより
湿った状態のタオルを扇風機で風を当て、乾かしているイメージです。
気化式のメリット
室温が高く、湿度が低い部屋での加湿は効果的である。
ファンを運転させるだけなので、長時間運転に適しており、
4つの方式の中で1番電気代がかかりません。
気化式のデメリット
ヒーターを使用するスチーム式と比べると、気化式はヒーターを使用しないため
フィルター部に雑菌が繁殖しやすいため、こまめなお手入れが必要
気化式のおすすめ機種
気化式を販売している主なメーカーはパナソニックです。
Amazonでのレビュー評価も高いパナソニックの14畳まで対応の「FE-KXT05」
ナノイー搭載で加湿時のうるおいUP!
加湿フィルターが取り出しやすく、手洗いできる点はとても清潔に使用できます!
リビングなど長時間使用するお部屋に!19畳まで対応の「FE-KXT07」
パナソニックの気化式はDCモーター搭載なので、とにかく電気代が安い!!
超音波式のメリット・デメリットとおすすめ機種
超音波式の特長は、水を超音波の振動により微細化して空気中の放出する方式
安価で製造できるため、それが本体価格にも反映されています。
超音波式のメリット
気化式同様にヒーターを使用していないため、電気代が安いのが特長
店頭で販売されている数千円で購入できる機種のほとんどは超音波方式です。
超音波式のデメリット
水を微細化して霧状に放出するため、水に含まれる雑菌や汚れも同時に放出してしまう。
4つの方式の中では一番不衛生である。
清潔に使用したいのであれば、UV殺菌機能の搭載機種がおすすめです。
また、水粒子が大きいため床が濡れたり、空気を取り込むような家電品(エアコン・空気清浄機・ファンヒーターなど)の近くで使用すると故障の原因となるので注意が必要。
超音波式のおすすめ機種
超音波式を販売しているメーカーはアイリスオーヤマ、ドウシシャなどです。
中国メーカーも多く取り扱っている販売店も多いですね。
4,000円前後で購入できるアイリスオーヤマの「UHM-280S」適用畳数は~8畳まで
クレベリンLED搭載機種、ドウシシャの「KMWV-301C」~8畳まで
ハイブリッド式のメリット・デメリットとおすすめ機種
ハイブリッド方式は現在2種類あり、
水を含んだフィルターに風または温風をあてる『温風気化/気化式』(下図参照)と、
温めた水を超音波で蒸発させる『超音波/加熱式』があります。
転用元:ダイニチwebカタログより
ハイブリッド式のメリット
温風気化/気化式のメリットは、湿度の低い状態の時には温風をあてながら急速に加湿する。
湿度が安定すると気化式に切り変えるため(ヒーターOFF)、最も効率の良い方式です。
また、超音波/加熱式は、温めた水を超音波で蒸発させるため、フィルターがなくお手入れが簡単です。
ハイブリッド式のデメリット
温風気化/気化式のデメリットはフィルター部のお手入れと本体構造が複雑なため本体寸法が大きくなる点
超音波/加熱式はやはりヒーターを使用するため電気代が気になります。
ハイブリッド式のおすすめ機種
加湿能力を考えると2つの方式のいいとこ取りしたハイブリッド式はおすすめです。
ダイニチの温風気化/気化式の「HD-RX520」(~14畳)
家電店店員のおすすめは?
今回、紹介した加湿器の中から、加湿能力、電気代、お手入れのしやすさを考えると
ダイニチとパナソニックに絞られます。
家電店店員がおすすめ2点をスペック比較もしながら解説していきます。
どちらも適用畳数は、プレハブ洋室~14畳、木造和室~8畳で比較します。
ダイニチ HD-RX520 | パナソニック FE-KXT05 | |
定格加湿能力 | 500ml/h | 500ml/h |
最大加湿量 | 570ml/h(ターボ時) | 500ml/h(強運転時) |
消費電力 | 163W(標準モード) | 6.5W(中モード) |
1日8時間あたりの電気代 | 約35円(標準モード) | 約1.4円(中モード) |
運転音 | 最大30dB/最小13dB | 26dB |
タンク容量 | 5.0L | 約4.2L |
本体寸法(高さx奥行きx幅) | 375x375x175 | 375x375x186 |
お手入れ性 | △ | ○ |
加湿性能で言えば、ハイブリッド式のダイニチがヒーターを使用するため優位です!
電気代で比較するなら、ヒーターレスでDCモーター搭載のパナソニックが断然優位!
気化フィルターのお手入れは取り出して押し洗いのできるパナソニックに軍配が上がります。
是非、参考にして下さい。
まとめ
加湿方式の違いとメリット・デメリット、おすすめの機種を紹介してきました。
方式についてはそれぞれ特長がありますが、部屋の加湿をするという本来の目的からすると、
温風気化/気化式のハイブリッド式のダイニチがおすすめ、
また、電気代を考えると気化式のパナソニックがおすすめです。
使用するお部屋の畳数や環境によって選ぶ機種が異なるかと思いますが、
加湿能力、運転音、電気代、本体価格などを比較して検討してみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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